♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

愛の叱り

今日は道徳の時間に、叱られた時に謙虚に受け入れる大切さを考えてもらいました。叱ることの意味は、相手に成長して欲しい、よくなって欲しいという思いだという意見から更に発展させ、相手のことが好きだから叱るのだという結論までじっくり考えさせました。その時に話した最後の場面を今日は紹介します。

 

 

今日は叱ることについて扱いました。そして愛レベルの叱りは、相手のことが好きだから叱るという話をしました。愛と聞いたらどんなことを思い浮かべますか?まずは親子愛ですね。親が叱るのは、自分たちのことを愛してくれているからですよね。嫌われてもいい、私は好きだからっていう気持ちです。今日はイライラするから叱ってやろう、そんな気持ちは…そんな日もあるかもしれませんが、ありません。

そして、男女の愛ですね。あなたたちはきっとこれから愛することを経験していきます。でも相手に気に入られたいと思って何でも言うことを聞くのは、愛ではありません。大切なことは、自分の思いを、嫌われることを恐れずに伝えること。大好きだからこそ言うんだ、言ってくれるんだということがお互いに感じられる存在。それが愛する人なのだと思います。だから、叱られた時にはよく考えて、叱る時にも遠慮はしないで。そうすればきっと良い愛のかたちができるはずですよ。

 

平成29年9月7日 道徳の授業にて。