♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

砂の女

今日は安部公房の作品です。 主人公は男。新種の虫を探しに来て、村人に騙されて砂漠で生活するようになる話です。驚かされたのが、比喩の多さです。 頭痛が、鉛のひさしになって、めのうえにずり落ちてくる 沈みかけている太陽を、クレヨン色にぼかし、あた…

人を動かす「ひと言」心理学

最近小説ばかりだったので、たまにはと思いハウツー本に手を出しました。 心理学は以前から興味があり、もし今もう一度大学へ入学するとしたら心理学部に進みたいと思うほどです。 内容は大したことありませんでした。本当に、こう話せばこういう反応が返っ…

流星ワゴン

ドラマ化された重松清の作品です。 先週取り上げたifの内容に似ているようで似ていない不思議なストーリーでした。 自分の後悔のターニングポイントととなった地点へ戻り、現実は変えられないものの、悔いのないよう全力で抵抗する。その必死な姿に心打たれ…

キャリア教育その3

シリーズものです。今回は2年生の総合的な学習の時間について扱います。 前回お伝えした通り、総合学科では「産社」を1年次に学びます。そこで、自分のこと、社会のことを「知る」ことを目標として取り組みます。2年次はその学んだことと実社会とを「つなぐ…

ジャイロスコープ

今週の作品はやはり伊坂幸太郎さんです。日曜日献血の待ち時間中に何か読むものを、と思ってたまたま手に取ったのがこの本でした。 短編で一番心に残った話がifという作品です。 もし、あの時、ああしていればどうなったのか、と想像する。から始まるこの作…

人の気持ちを考える

天皇陛下のお気持ちを聞いて、様々な思いがこみ上げてきました。他人を思いやって、自分に何ができるのかを常に考えて動かれている天皇陛下は、まさに日本国民の象徴であることを改めて感じました。 さて、そんな中で周囲に目を向けてみると、やはり自分本位…

終末のフール

こんにちは。やっと手に入れたお休みをオリンピックと読書で費やしています。時々仕事をやると、仕事しかしなくなるからダメですね。 今日紹介するのは、伊坂幸太郎の『終末のフール』です。私は英語が大嫌いなので、フールって何だろうと思いながら読んでい…

図解&事例で学ぶプレゼンの教科書

読書本をアップするシリーズ第2弾。先週末は3泊4日の出張があったため、いきなり更新できませんでしたが、ようやく更新です。しかも小説でなく実用書です。 職業柄、こどもにプレゼンテーションを教える機会がたくさんあるのですが、自分自身が「上手くプレ…