♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.R「だし巻き玉子のお兄さん」

こんばんは。旅行に行くって、馬に乗馬すると同じような変な感じってありますか?違和感は薄れる気はしますが、同じ使い方なんですよね。

少しだけ、県外へ行っていました。その時に出会った店員さんの話です。その人は店に入ると一番初めに目に入る位置に立ち、だし巻き玉子を焼いていました。その方は、お店で最も大きな声を出し、どんな方にも笑顔で接客されていました。おばちゃんに「あなたの声を聞いてると元気出てくるわ」と言われて、少し照れくさそうにしていたのも印象的でした。

連泊して次の日もまたその店に行くと、今度はウェイターになっていました。席まで案内される時「もしかして昨日もご利用いただけましたか?」と聞かれ、感動しました。その時もまた笑顔でした。

挨拶が大事だとか、気づくことが大切だとか、私は普段から生徒に教えていますが、少しの時間会っただけで、これだけ気持ち良くさせてくれる存在にはなれていません。先生という仕事は、接客業とは違うものの、ちょっとした一言に傷つけられたり助けられたりする点は同じだと思います。細かな気配りができるよう、日々頑張らなければと思った出会いでした。

 

令和元年8月8日