♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.L「熱中症対策と部活動」

こんばんは。近頃猛暑日が続き、夜になっても熱帯夜でとても暑い夏を感じているかと思います。時々、高齢者の救急搬送の話を聞くと、私の"おじいちゃん、おばあちゃん"も、かつてクーラーを入れると「ちょっと寒いなぁ」とつぶやいていたことを思い出します。高齢者は暑さを感じにくいため、冷房を入れずに過ごすことがよくあるのだそう。信じがたいですが、事実です。

一方中学生は、というと、こまめに水分補給したり、スポーツドリンクや塩分タブレットを使う例も見られます。学校としては、スポーツドリンク可、塩分タブレット不可です。理由は、タブレットは許可の範囲が広がりすぎて対応しきれないからだとか。よく分からないので部活動では配っていますが、まぁ取り締まることなく、明文化せず、曖昧にしておくのが一番だと思います。

それでもやはり、運動原則禁止の気候の中、部活動を行うため、熱中症になる生徒はいます。無理はさせないようにしていますが、頑張りたい中学生は自分の限界まで頑張ろうとしてしまいます。これは先日取り上げた高校野球の問題にも繋がります。つまり、ガイドラインで休日は3時間程度のルールを遵守すれば、チームは弱くなるし、生徒たちも勝つ喜びや技術アップの体感が減ってしまう。逆に無理を強いると、生徒の将来や身体を無視して指導をしていると批判されてしまう。ここにジレンマを強く感じています。

だから私は批判覚悟で次のことを決めました。

①平日2時間、休日3時間程度は校内では守る。遠征の時は無視する。

②休憩はしっかりと取らせる。身体にしんどさを感じるようなら自己判断で休む。こちらからは声をかけるが、強制しない。

自主練習をやってくれると信じて、今までやってきた練習の中で自主練習できるものをメニューからなくす。

どうなるかは分かりませんが、私はこれでいきます。

 

令和元年7月31日