♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

合格発表

今日は公立高校の合格発表の日でした。朝から複数校訪問して合格通知書を受領しました。学校へ帰ってきたらもう12時を過ぎていました。

今までは発表する側で、間違いがないようにのみ気を遣っていましたが、今年は発表される側で、いろんな思いを抱きながら進路がどのように決まっていくか固唾を呑んで見守っていました。

職員室で合否を確認したところ、無事第一志望で決まった生徒もいれば、第二志望に回った生徒もいました。(愛知県は複合選抜制度を採用し、第一志望、第二志望両方を受け、合否を判定するシステムなのです。)そして一番辛い、合格校なしの生徒もいました。頭では分かっていても、今までその重みは分かりませんでした。今まで共に頑張ってきた生徒が第一志望校へ行けず、泣きたかったり怒りたかったり、それを忘れたかったりしたい気持ちを抱きながら話してくる姿はずっしりと重くのしかかり、本当に辛かったです。そして、担任である私も同じ気持ちになりました。私は大学入試で合否を受け取る経験はしているはず。でもその時よりも強く感じたのは、きっと生徒同士の距離も、生徒との距離も近かったからなのだと思います。

本校では家庭訪問の必要はありませんが、私の最後の仕事だと思って、合格校なしの生徒に直接会って謝りたいと思います。あなたを第一志望校に受からせることはできなかったのは、私の力不足だと。そして、3年後、笑顔で進路実現できるよう、最後の言葉を投げかけたいと思います。

 

その言葉が、今のあなたに届かなくても、3年後のあなたに届きますように。