♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

2017年の総括

後向きな発言をたくさんしたい気持ちをぐっと我慢して、今年良かったことを残しておきたいと思います。

 

今年は高校の先生として、中学校へ異動しました。一般の方には、単なる高校から中学校への転勤という感覚だと思いますが、そんな単純なものではありませんでした。職場が変わるのも初めてな上に、授業以外にやるべきこと、こどもたちと接する時間も格段に増えました。朝の7:15には昇降口を開け、一番遅い時は18:00を過ぎても側について話をしたり見守ったりすることもありました。その中で、生徒のやりたいことや、やらねばならないことを時間をかけて取り組ませる大変さや、やりがいを感じました。

また、今年は特別な体験をしました。保育園から大学まで全ての校種を訪問できたことです。保育園は、中3生の保育実習で、小学校は就学時健診で、高校は体験入学で、大学は教員志望の人たちの集まりの時で、校種が上がれば上がるほど先生の存在がどんどん遠くなって、その分レベルが上がっていく感じがしました。保育園児に向かって、先生が「お兄さん、お姉さんを取り合うと、真っ二つに裂けてしまうので、絶対にしないでくださいね!」と言った時は、こんな説明の仕方もあるのだと衝撃を受けたことを覚えています。

高校の見方も大きく変わりました。高校同士だと、進学実績や生徒指導の内容ばかり目に付きますが、必ずしもそうではありませんでした。自分の実力に見合った学校でも、何がしたいのかがはっきりしていなければ簡単にそこへ進ませてはいけないこと、行きたい学校でも、行ける学校でも入ってからどうなるかを考えて進路指導をしなければならないことなど、本当にいろんなことを学ぶことができました。

来年は今年と同じ3年生になるか分かりませんが、今年の経験を次に活かせるよう引き続き頑張っていこうと思います。