♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

合唱コンクールまであとわずか。

昨日家へ帰る車の中で、体育館で撮った動画を流して聴いていました。初めて撮った音楽室。みんな声を出すことに必死で、とっても苦しそうに歌っていました。私も聴いていて苦しいなって思っていました。次に聴いたのが体育館でのリハーサルのときの声。バランスが取れているのですが、アルトが聞こえない。キレイなんだけれど、やっぱり他クラスと差が少しだけといった状態のように感じました。3,4個目は教室。だんだん声が出てくるようになって、その声色も清らかに美しいものに変わっていきました。5、6個目は昨日の視聴覚室。そして最後に体育館。思わず聞き入ってしまうほどの美しい歌声に、私の身体は震えっぱなしでした。
 思えば朝の雰囲気も変わってきましたね。初めはなかなか歌い出しに時間がかかっていたのに、最近では教室に入るとパートごとに話し合いが始まっていて、車座を作って話し込んでいるみんなを見ていると、あぁこのクラスの担任でよかったなとつくづく思いました。他のクラスから聞こえてくる「2組はいいな」という声も、「2組は絶対最優秀賞だね」という声も、このクラスの1人1人の頑張りのおかげだと思います。本当にありがとう。
 今日は最後の音楽の授業、そして実質最後の全体での合唱練習です。天気予報では、午後には晴れると言っていました。もしみんなが嫌じゃなければ、ラジカセに電池を詰め込んで外で歌いませんか?外は声が響かないけれど思いっきり声を出して気持ちよく終われると思います。今日一日が最高の形で終わりますように。そしてみんながお互いのことを思いやれますように。

2017年10月20日 学級通信より