♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

中学生の将来

こんばんは。ようやく手に入れたおやすみ。早速ブログの更新に使っています。日曜日を大切にして、仕事に戻りたいと思います。

さて、この時期の先生の仕事と言えば、保護者会です。私の中学校では個人懇談というみたいですが、三者懇談の方がしっくり来ますね。この懇談は、将来の夢を基にどの高校へ進むべきかを相談する機会です。ですから、9教科の評定値や学力だけで高校を選ばないように様々な話をします。例えば、看護師になりたいのであれば、○○高校の専門科に進む、または◻︎◻︎高校で学力をつけて看護専門学校、または看護大学に進むなど。

ここで悩ましいことが、昨年まで高校で教鞭を執っていた立場として、彼らに合う進路が全く予測不能だということです。例えば保育士を目指して、保育系の学部を持つ系列校がある私立の女子校に進むとします。しかし、いざ系列大学へ進む時に、私の雰囲気に合っていないと分かれば他の大学へ進むことになるため、この高校へ通った意味が薄れてしまうという問題点があります。

もっと難しいのがゲームクリエイターです。彼らには公立高校、私立高校、専修学校(専門学校高等課程)への進学の可能性が出て来ます。どのルートを辿っても最終的には専修学校の○○専門学校専門課程へ進むことになるため、将来を考えたらどの高校に入るかを中学生に考えさせるのはとても難しいことだと気づきました。(大学と専門学校のダブルスクールの可能性もありますが。)

こうやって考えてみると、公立高校がそれぞれ特色を持っていたらもっと進路指導しやすいのに、通っている兄弟や近所の人の評判と学力層のみで特色を捉える傾向があるため、全く見えてきません。学校見学会で何とか保っているようですが、やはり私立高校の方が特色もはっきりしていて、特に学費面にこだわらない家庭は私立へ流れていくのだなと実感しました。この現状をどうする?この問題は、今年から人事交流を行なっている先生方にかかっています。はぁ、私か。