♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

卒業直前

いよいよ3/1に卒業式を迎えます。初めて教員として3年間持ち上がってきて、本当に充実していました。

3年前、2年生、3年生と副担任として持ち上がってきた時、担任団としてこの学年のために何かしたかったという思いを強く感じました。特に私は当時プレゼンテーション能力を育てる仕事をしていたので、3年後はもっとレベルアップして、みんながワクワクするような話ができる生徒をたくさん育てたいと強く思いました。また、自分のHRだけでなく学年全体のことを考えてメッセージをたくさん送りたいと思うようになりました。

1年生、初めての担任で副担任の先生は大ベテランでした。何もかもやりたいようにやらせてくだって、それでも手の届かないところには必ずフォローに入って、全面バックアップしてくださいました。学年としての目標が定まらないまま進んでいきそうだったので、全員に積極的に発表の機会を!と提案して、自分のことを自分で語る練習をたくさんさせました。

2年生、同年代の副担任の先生と、更にやりたいことを追求しました。ベテランの先生が抜け、誰に頼ったら良いか分からないと生徒から言われました。でも根気強く朝から晩まで仕事に打ち込みました。自分にできることはあまりないかもしれないけれど、この学年が同じベクトルを向けるよう必死で頑張りました。

3年生、生徒指導上最も信頼していた先生が抜けました。学年全体に締まりがなく何度も苦しく思いました。でも全力でやってくださる先生方を見て、自分も抜けた先生の代わりの一部になろうと努力しました。HRでは明らかに進路実績を残す目的で作られた集団を任され、この学校最強の進路指導の先生が副担任につきました。不安はありましたが、同時に自信もありました。これまでやってきたことを証明してやろうとも思いました。

そうやってあっという間に過ぎた3年間。良かったか悪かったかは分かりません。でも一つ言えることは、何一つ悔いなくやり切れたということです。他人から何と言われようとも自分ができる100%を出し切れたこと、それが一番の誇りです。

卒業式、生徒がどんな気持ちを示してくれるか。一方通行の愛情で終わらないことを祈ります。