♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

ルーティーン

こんばんは。先日、HRの生徒の1人が「先生!帰りのSTをやりたいです」と言ってきました。彼は教員を目指しているのではありません。毎日私のモノマネをすべく徹底的に研究しており、その成果を見せたいということでした。

副担任の先生にも許可を取って、いよいよ帰りの時間、STをお任せしました。

「エスティー!」「…」(無言で見つめ、身だしなみを直させる)「はい、ホワイトボードの通り、〇〇指導業後にあります。よろしくお願いします。それから提出物しっかり出して帰るように。」「私からは以上です。〇〇先生、何かありますか?」

こんな感じでした。しかも話し方も完全コピーして再現してくれました。教室内は爆笑の渦に包まれ、私も再現度の高さに思わず吹き出してしまいました。

しかし思ったことはそれだけではありません。私はこのルーティーンを1年間ほぼ崩すことなく続けていることに気づいたのです。私は直接言葉で指示することを極端に嫌うので、まずは席につけ!のエスティー!という掛け声。そして机の上に荷物を置かず身だしなみがきちんと整った状態になってからしか話し始めないという流儀を通すため、無言で見つめる動作をします。それゆえ、そういった一つひとつは、私だけの当たり前の流れではなく、HRの生徒にとっても当たり前の流れになっていたようなのです。良い習慣を身につけるためには、私たちがいかにして良い習慣を粘り強く指導するかを考えていかなければならないですね。