♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

ジャイロスコープ

今週の作品はやはり伊坂幸太郎さんです。日曜日献血の待ち時間中に何か読むものを、と思ってたまたま手に取ったのがこの本でした。

短編で一番心に残った話がifという作品です。

もし、あの時、ああしていればどうなったのか、と想像する。から始まるこの作品は、一度後悔した行動をやり直すチャンスが訪れた主人公がどう行動するか?がテーマになっています。私も日々、あの時ああしていればと思うことが多くありますが、それを今後の糧にしようと思って気にしないようにしています。ただ、もしも同じ出来事が起こったとしたら自分は本当に思うように行動できるのか?と考えたら、案外できないのかもしれません。

この間たまたま立ち寄った本屋で、『トヨタの失敗学』という本を読みました。その本によると、トヨタ自動車は、失敗という言葉を使わないそうです。代わりにその起きたことを問題として捉え、二度と同じ小さな問題が起きないように改善策を考えていくそうです。企業も個人もそうですが、失敗したことを人のせいにせず、何か理由があるのではないかと徹底的に原因究明することが大切なのだと学びました。