♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

キャリア

こんにちは。昨日、一件のメールが届きました。内容は「最後のブログの更新から1カ月が経ちました。そろそろ更新しませんか?」というものでした。

思い返してみれば、いつの間にかブログが習慣でなくなってしまっていました。毎日は無理ですが、また極力更新していきたいと思います。

今回のテーマはキャリアです。私が初めて赴任した学校で一番のウリとしていたのが、このキャリア教育でした。これって何なのでしょうか?

キャリアという言葉は、一般に仕事・経歴・就職・出世などのイメージがあります。厚生労働省では次のように書かれています。

「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」、さらには「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないしは継続性を持った概念とされています。「キャリア」を積んだ結果として、「職業能力」が蓄積されていくものです。

この「時間的持続性」は、長年企業から与えられたものをこなし続けることや今持っている能力を更新せずに使い続けることではありません。それは自分で定期的に、自分が今後身につけたい力やそのための学び続けることを意味しています。

これを生徒に説明するときには次の通りになります。

今まではどの道に進むかをしっかり考えて大学、専門学校を選べば、後は電車のようにどんなことをしていても目的地まで連れて行ってくれた。

でもこれからは違う。大学、専門学校を選んで、自分がそこで何をしていきたいかを考えて、まるで車を運転していくように、目的地を自分で決めて自分で進めていかなければいけない。

私はその中で気づかされたことがありました。それは自分自身にキャリアという考え方がなかったなということです。今、目の前の生徒たちがどんなことを考えていくべきなのか。卒業してからふと思い返せるように、今から考え方を教えておかなければならないのではないか。そう結論付けた私は、3つの矢を放つべきだと考えました。まるでどこかの総理大臣みたいですね。

次回から具体的に紹介していきたいと思います。ではでは。