10のホームルームに分かれ、それぞれが無言の環境に置かれます。その環境を共有する生徒8人に対して、この空気をどうするか?ということを徹底的に考えさせました。また、プログラムの中で学ぶ様々な知識を応用して、その解決策も自分たちで見つけていきました。私から投げかけた言葉は、「ニーズって何?」と「自分の役割って何?」という、答えのない問いばかりでした。それでも生徒たちは、命令で人を動かすことのデメリットや、他人任せが集団のモチベーションの低下に繋がることに気づき、自分だったら何ができるか?先頭に立って集団をリードしていくことだけがリーダーシップではないことを学びました。
全国からリーダーシップを学ぶために集まり、再びモチベーションの低い環境でそれを還元していく。これはある意味では酷なことなのかもしれません。例えていうなら、劣悪な環境を変えるためにたった1人で挑んでいくのですから。でも、彼らは必ず実行してくれるに違いありません。なぜなら、この経験は「高校生活3年間を5泊6日に凝縮した」経験であって、その第一歩を踏み出しているからです。再び集まって同窓会を開催して、お互いに自分たちの環境がどう変わったかを語り合い、それぞれがそれぞれの県、学校を良くしていってくれることを期待しています。