♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

他者意識の大切さ

センター試験までちょうど300日です。来年度は忙しくなりそうです。
他者意識の大切さ。実はこのことは、最後の言葉としてこどもたちに話した内容です。でも、うまく言えなかった気がするので、改めて文字に起こします。

デカイ言い方になるけれど、この世界で最も大切なことは、相手が何を求めているかを考えて行動することだと思います。それは、相手がどう思っているのか?自分がこうすれば相手はどう思うのか?ということを常に考えるということです。これを世間では「他者意識」と呼びます。
ある時、人事担当の人に、面接で見ているポイントを聞いたことがありました。学生に何を求めていますか?答えは「若さを感じるかどうか」でした。若さは、元気の良さや、表情、発想力のことを言っているようです。これは、今後の高校生活でも、社会人になってからも大切なことだと思います。
今、若者には若さが足りないと言われています。それは、何でも自分がやってやろう!とか、色んな人と関わってやろうという暑苦しい情熱と、人の嫌がる仕事こそ自分の仕事だと思うフットワークの軽さを指していると思います。こんな偉そうなこと言っていますが、自分もなかなかできていません。でも、それを常に意識して行動しようと心がけています。だからみんなも、その意識を持って行動に移してください。
もうすでに実践できている人もいます。何も言わずともゴミ袋を片付けてくれた人、頼みごとをしたら嫌な顔1つせずにやってくれた人、嫌な顔をしながらブツブツ言いながらもやるべきことをやってくれた人。そういった一人ひとりに支えられて今までやってくることができました。そういう人に感謝するとともに、今度は自分がやるんだという意識を持ってください。そんな人になってください。