♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

働きアリの法則

昨日は年度最後の日でした。ゆっくり語りたくて色々準備をしましたが、結局時間が足らず一言になってしまいました。そこで、語りたかったことをシリーズで書いていきたいと思います。
なお、来週から1週間山梨の東照館で指導者として、いわゆる遠征をしてくるためいつ完成するか分かりませんので悪しからず。
エピソード1 働きアリの法則
エピソード2 他者意識の大切さ
エピソード3 言葉、言霊
エピソード4 不満を言わずに働け
エピソード5 涙を流して仕事したい

本日は第1話です。先日、新聞記事にこんなものがありました。

http://mainichi.jp/articles/20160217/k00/00m/040/067000c

以前から、働きアリの法則があると言われていました。その内容は、100%のうち20%がよく働き、60%が普通に働き、残り20%が働かない、つまりどんな空間においても働かないものが出てくる例えとしてよく使われていました。
しかし、記事にある通り、彼らは一時的に休んでいるに過ぎず、この形がコロニーを維持するために最も大切だとか。確かにアルバイトでも早番、中番、遅番みたいなものがあって、働き方の答えなのかなと思います。
その中で私が気になったのは、働きアリの中には「みんなで助け合おう」という意識があって、行動に現れているという点です。もちろんアリが集まって決起集会をするようなことはありません。でも「今自分が休んでいるのは、今働いている人のためだ」という意識があるような気がします。そしてその考えは、日本人に必要な考えではないか?と思ったのです。
実際日本人は、労働時間が長い勤勉な民族と言われます。それは「自分がやらなければ」という意識が強すぎるからだと考えます。現に私もそう思っていますし、とりわけ学校の先生は、この人じゃないとダメ!というパターンが多いため、そうなりがちなのかもしれません。
でも今後、日本がより良い形で発展していくためには、この働きアリの気持ちを踏まえた働き方が必要ではないでしょうか。
私は今年、自分の意識を、ある同僚の方に受け継ごうと試みました。結果、その人も自分と同じように仕事を増やしすぎて「終わらない病」に罹ってしまったようでした。自分の仕事を半分任せて、負荷をかけるような状況は、その人の責任かもしれません。けれども、上に立つ人間として考えると、まだまだなのだなと痛感しました。
もし自分の意識を持つ人が増えて、自分でなくとも誰かがやってくれるという状況が生み出せれば、必ず働きアリのような世界ができるのでは?なんて夢のまた夢なのかもしれません。
どう働くか?と、どう休むか?とはセット考えなければなりません。その答えを出せるようになる。それが結婚するまでの大きな課題です。色々頑張らねば。