♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

将来の夢

将来の夢は何ですか?という質問に対して、どのレベルで答えられるかを調査する機会があった。
まず何も考えられていない人は、ないと答え、今が楽しければ良いと言う。生きていて苦しいという人もいるくらいだから、まだマシなのかもしれないが少し心配だ。
強烈な夢を抱いて総合学科専門学科に進学する人は、〇〇になりたい!と言う。私もかつてはこのレベルで、とにかく教壇に立ちたいと思っていた。
そこで今、私が目指しているレベルは、仕事を通して何がしたいか?が分かっているレベルだ。多くの人々は、目標となる仕事に就いたらそこで多くの先輩に揉まれて個性を失いかける。その中で自分にしかできない仕事を模索し続けていくのか、ただお金を稼ぐだけのために仕事をするようになるのかのどちらかになる。
そこで私は、一生かけてやりたいことを見つけるという考え方を提唱する。私の場合、その人の中にあるものを取り出して具体的な言葉にしてあげたり、その人が様々な見方ができるようにたくさん細かな仕掛けを作ったりしたいと思っている。
それは教師としても、カウンセラーとしても、小説家としても、アーティストとしても叶えられる夢だ。そういった「生涯にわたってやっていきたいこと」を考え始めさせることが大切ではないか。もちろん学生時代こんなことを考えていた訳ではなく、仕事を始めてから考えればよいことなのかもしれない。でも、それを漠然とでも考えておくと、社会人になってからも人とは違う次元で物事が考えられるような気がする。
よりハイレベルなキャリア教育を目指して、今日も挑戦の日々が続く。