今、夏目漱石の『こころ』を扱っていますが、登場人物の動作、言葉遣いから様々な心情が読み取れます。
特に、Kがお嬢さんへの恋心を告白するシーンでは、何かを語ろうとするあまり「口元は震えるように動いていた」と表現されています。
自分が口元の震えた体験は、やっぱり好きな人への告白だったなと。高校生までは伝えられれば満足だったのが、いつの間にか彼女が欲しいと思うようになっていった。その中でのあの緊張の一瞬は、今でも鮮明に覚えています。
心を読み取る。難しいけれど、万人に共通する部分もたくさんあるのかもしれませんね。