♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

医師のつくった「頭のよさテスト」

同僚の先生からお借りした本です。

とても難しい内容だったので時間がかかってしまいました。

人には認知特性があり、それを把握して活かせる仕事に就いていれば能力が発揮されるという内容でした。6つある特性は①視覚優位者 写真タイプ②視覚優位者 三次元映像タイプ③言語優位者 言語映像タイプ④言語優位者 言語抽象タイプ⑤聴覚優位者 聴覚言語タイプ⑥聴覚優位者 聴覚&音タイプです。

私は診断テストを行なった時に複数当てはまったので、つまらないなぁと思ってしまいましたが、そうではありませんでした。要するに様々な手段で記憶したり頭を使っているということだそうです。例えば、私が10以上の落語を覚える時は、ひたすらエンドレスで聴き続けることで頭の中に何分頃にどんな場面が出てくるかを暗記できた経験もあれば、人と会話したことが5年経った今でも録画のように映像再生できた経験もありました。

ただ、国語科教員として致命的なことがありました。それは文章を目で何度見てもそれがどこに書いてあったかだとか、どんな内容だったかを記憶できないのです。これでは現代文は問題を解けませんね。笑

それでも問題を解けているのは、やはり言葉をすぐに別の形に置き換えて記憶しているのかもしれません。自分のことを理解し切る所まではいけませんでしたが、自分がどんな認知特性があり、どうやったらもっと上手く色んなことをこなせるようになるかをもっと考えてみようかなと思うきっかけとなりました。

2年目

あけましておめでとうございます。

このブログを始めてからちょうど1年になりました。年始に相応しく、どんな1年にしたいかをお話いたします。

昨年は占い師によると、大成の年でした。今までやってきたことが全て身を結ぶ年だということだったようです。

しかし現実には我慢の年でした。思うように自分も周りの人間も動かず苦しい思いばかり感じていました。ただ、去年よりはとか、2、3年前よりはと思いながらやれていたのも事実であったため、成長はしているのかなと思いました。

今年は様々なことが変化していく年にしたいと考えています。住む場所も、働く環境も、今ある人間関係を広げたり深めたりすることもあるのかもしれません。今までやってきたことが今年こそ大成するように頑張ります。今年もよろしくお願いします。

クリスマス会

第2話です。

ボランティア活動に力を入れる生徒たちが挑む今年最後のボランティアが、クリスマス会の運営です。

この活動は、施設側のご厚意で生徒たちが10月の挨拶から数回の施設側との打ち合わせ、当日の運営まで全て自分たちで行なっています。(もちろん頻繁に情報を受け取り、必要があれば職員と連絡を取りますが、表向きには任せっきりです。)

この活動の凄さは、施設側の要望に沿って自分たちのやりたいことをどう実現していくかを徹底的に話し合い、行動に移していることです。レクをやって欲しい、ハンドベルを何曲やって欲しい、何時間やって欲しいなど様々な要望を聞き、今年はどんなことをするか決めていきます。

今日、その本番を迎えました。今まで準備してきたことを全てやり切りましたが、中途半端に時間が余ってしまうシーンがありました。その時、時間を稼ぐものとして彼らが予め手遊びを準備していてそれを披露したのです。また、ハンドベル演奏中にも単に演奏するだけでなく、曲にまつわるエピソードや小噺を混ぜて人々を楽しませたのです。他にも、そもそも利用者のニーズであった高校生との交流も積極的に行なっていました。レクやトイレ休憩など少しの時間を見つけては話しかけていき、多くの人々の笑顔を誘いました。

私は指導者として今日完成形を見たような気分になりました。これぞ理想のボランティア活動なのだと感服せざるを得ませんでした。細かく見ていけば改善すべき点はたくさんありますが、こういう働きができる生徒をこれからもたくさん育てていければなと思います。

災害

今日は2本の話を書いてアップします。アクセス分析を見ると数が増えているため、その人たちの期待に応えるためにもできる限りのことをしたいと思います。

まず1本目は災害です。災害と聞くと、地震による被害、避難生活を想像しがちですが、それだけではありません。例えば台風や局所豪雨による災害や、昨日起きた火災などです。

災害が起きた時には、とりあえず避難所と呼ばれる場所に行って、毛布をもらって食事をもらって、役所が助けてくれることを待つイメージがあります。しかし、現実はそうではありません。確かに毛布が配られることはありますが、ほとんどは自分で用意し、食事も人数分なく、役所も助けてくれません。熊本地震では役所が助けてくれた例があったそうですが、助けていたせいで仮説住宅の建設が遅れてしまったそうです。

仕事柄、生徒たちには明日は我が身だとか、避難所ではあなたたちが動かなければみんなが苦しい思いをするだけだということを伝えています。そして、行動できるように数々のボランティア活動に参加させています。キーワードは「気づき」「考え」「実行する」です。

これからの時代、私たち教師は、教えることよりも気づかせることを中心として育てていくことが求められます。自分には何ができるか?それを「気づき」「考え」「実行」できるように頑張っていきたいと思います。

前半終了です。後半はその実状をお話ししましょう。

産業社会と人間

こんばんは。今日で二学期が終了しました。先程ブログを見たら、私を騙る人物が勝手に投稿していたので訂正版として更新です。

今日のキーワードは「自分は何ものであって、何に向かって、何を学ぶべきか」です。これは総合学科1年生が必ず履修する産業社会と人間の内容を分かりやすく説明したものです。どのような仕事についていても、自分って一体何のために生きているのだろうと深く考えずにひたすら目の前のことをこなしています。それを高校時代に考えようというのが、この言葉の真の意味です。

今日終業式に生徒に語る中で、では自分自身はどうなのか?と考え直しました。自分は元々国語の魅力を伝えたいと思って高校の教員になりました。しかし現実は、国語の魅力はあまり扱えず、自分が使っている言葉の大切さを伝えるレベルにとどまってしまい、思うような授業が出ていません。だから次の学校では、と思っているのですが、現実はそう上手くいかないのだと思います。

それは自分をもし過大評価しようと思ったら、国語に関して他の先生方と比べて秀でたものがないからです。もしも他の先生方に比べて、何か凄いことができれば、国語の世界の第一線で活躍できるのかもしれませんが、まだまだその力は足りません。きっとボランティアや他人の嫌がる仕事を積極的に行う姿勢を評価してくれるのかな…と密かに期待していますが。

自分は社会でどのような存在でありたいか?と社会で自分に対してどのようなことが求められているのか?とに必ず隔たりが出てきます。その時自分はどちらを優先させるのか。そんなことを考えながら2016年を終えようとしている私でした。

今年の更新は今日で最後のつもりですが、心動かされる出来事があればまた更新します。とりあえず、良いお年をお迎えください。

逃げ恥

こんばんは。ついに終わってしまいました『逃げるは恥だが役に立つ』私も恋愛下手なので、共感する部分も多く、私も契約結婚からの本物の結婚を!という意味不明な妄想を膨らませております。

実際の恋愛では、自分に余裕がない時と相手に余裕がない時が重なり、ドラマのように助け合うことができず破綻していくことがどうしても起きてしまって、何とかならないものかと思うことが多くありました。

でも今日のドラマを観て、自分が苦しくても相手のことを考えられるよう自分を強く持とうと決心できました。自分が思っていることを上手く伝えられなくて、やっぱりダメなのかと思うのではなく、それでも諦めずに何度も何度も伝えられるよう頑張って、お互いが本当に幸せになれる形を考え続けていきたいなと思いました。

逃げ恥最終回を観ていて、ドラマの中のみんなが笑顔になっているシーンがありました。残念ながら今までそんな場面に出会えたことはないし、これからもないのかもしれません。でも、みんなが笑顔で幸せになれるように何かしたいなという想いがふつふつと湧き上がってきました。生きる希望を与えてくれた逃げ恥に感謝です。そして、マンガ本とDVDが欲しい。

しかけ その後

本日無事終えることができました。おかしな日本語ですが、期待通り期待を裏切ってくれました。各々がイキイキと自分の想いを語る姿は、私の短い教員人生の中で一番感動的な瞬間でした。ユーチューブにアップしたいほどでした。

今日の日を思い描いて常に努力し続けてきたことを思うと、ある意味では卒業式なのかもしれません。先生という仕事は、こうなってほしいという想いを3年間伝え続け、時に笑い、時に泣き、時に悲しみ、時に怒り、様々な感情を抱く仕事です。そして想いを生徒が行動や成果で表してくれた時、やりがいを感じるのだと実感しました。まだまだ道半ば、立ち止まらず突き進んでいきます。