合唱コンクールまであとわずか。

昨日家へ帰る車の中で、体育館で撮った動画を流して聴いていました。初めて撮った音楽室。みんな声を出すことに必死で、とっても苦しそうに歌っていました。私も聴いていて苦しいなって思っていました。次に聴いたのが体育館でのリハーサルのときの声。バランスが取れているのですが、アルトが聞こえない。キレイなんだけれど、やっぱり他クラスと差が少しだけといった状態のように感じました。3,4個目は教室。だんだん声が出てくるようになって、その声色も清らかに美しいものに変わっていきました。5、6個目は昨日の視聴覚室。そして最後に体育館。思わず聞き入ってしまうほどの美しい歌声に、私の身体は震えっぱなしでした。
 思えば朝の雰囲気も変わってきましたね。初めはなかなか歌い出しに時間がかかっていたのに、最近では教室に入るとパートごとに話し合いが始まっていて、車座を作って話し込んでいるみんなを見ていると、あぁこのクラスの担任でよかったなとつくづく思いました。他のクラスから聞こえてくる「2組はいいな」という声も、「2組は絶対最優秀賞だね」という声も、このクラスの1人1人の頑張りのおかげだと思います。本当にありがとう。
 今日は最後の音楽の授業、そして実質最後の全体での合唱練習です。天気予報では、午後には晴れると言っていました。もしみんなが嫌じゃなければ、ラジカセに電池を詰め込んで外で歌いませんか?外は声が響かないけれど思いっきり声を出して気持ちよく終われると思います。今日一日が最高の形で終わりますように。そしてみんながお互いのことを思いやれますように。

2017年10月20日 学級通信より

切り替え

私は他のクラスと比較することは嫌いですが、みんなの気づきのヒントになると思うので、あえて他のクラスがどうだったか話します。

5組は朝7:30の時点で机を全部後ろに運んでいました。何が始まるのだろうと思ったら40分から合唱練習が始まりました。4組は7:35の時点で何人か集まっていましたが、全員が集まる雰囲気はありませんでした。7:45頃覗きに行ったら集まった人だけでパート練習をしていました。

我が2組は、7:50時点で10人以上集まっていて、CDが流れていましたが、練習をしようという人はいませんでした。これは、私が朝練やっていいよ!と言わなかったから集まらなかったのだなと思って見ていました。

その後、8:05になり、全校集会のために整列はいつにするのだろうと思って見ていました。その瞬間、4組、5組が整列して2組の前を通過していきました。慌てて準備して、遅刻こそしませんでしたが、やはり準備不足は否めませんでした。

私が以前から、切り替えをしなさいと何度も言っていることはよく分かっていると思います。ただ、勘違いしていませんか?切り替えとは、その場限りで雰囲気を変えることだけではありません。次の行動にさっと切り替えるためには、必ず事前の準備が必要です。合唱練習も、整列も、課題回収も、授業準備も…。それらをスムーズに切り替えて行動するためには、先を見据える力が必要です。せめて中学卒業までに身につけてもらわないと、特に高校では苦労します。どんどん取り残されていきます。今週1週間は、先を見据えて行動し、切り替えを早くすることを心がけましょう。

 

2017年10月16日 全校集会後の朝のSTにて

体育祭

◯朝のST

今日は6月以来、久々に33人が揃いました。前にも言いましたが、それぞれが全力を出し切ることが今日の目標です。あなたたちには優勝できる力があります。あとはいつもの自分が出せるかです。決して周りに流されず、自分たちのペースで頑張りましょう。

 

◯帰りのST

おつかれさまでした。今日は優勝できませんでしたが、私としては満足しています。一人一人が全力を出したおかげで、33人が揃って、嬉しい結果も悔しい結果も残すことができました。

私は先生として、いつもシナリオを作ってみんなに演じてもらっています。今日をクライマックスにしても良かったのですが、やはり体育祭は運動神経だとか、得意不得意で勝ちきれない部分があります。でも大丈夫です。今度の文化祭は、それぞれが全力を出し切れば必ず優勝できます。私の合唱経験を生かして、全てを伝えようとも思っていますのでついてきてください。

最後に、あえて現実を言います。来週は中間テストです…。

あなたたちには、過去全てのテストで平均点学年トップの成績を修めてきた実力があります。まず文化祭前に学力で一位を取り、文化祭に向けて弾みをつけましょう。ではよい週末を。

 

 

自覚、意識

道徳の時間に、クラスの問題点を話し合わせた後の一場面です。

 

みんなから出た、自覚、意識、これが足りない。私もそう思います。なぜ自覚をもてないのか、意識が高まらないのか答えを言います。これは答えがあります。それは、自覚や意識がなくても何とかなるからです。自分がもたなくても誰かが何とかしてくれるからです。

人間は昨日の自分と同じように今日を生きようとします。それは、昨日と同じならば安全に1日が暮らせるからです。もし昨日と違うことをしたら、死ぬかもしれない。だから変化したがらないんです。

 

じゃあ変わるのはやめよう、そう思うのは当然だ、で終わっていいの?あなたたちには中学3年生はこの瞬間しかないんだよ。僕は担任としては何度も経験できる可能性はあるかもしれないけど、自分の中学3年生には一生戻れない。それが分かっていて、何も変わらなくていいの?もちろん全員が変わることは無理だって分かってる。でも、変わろうと努力することが大事なんじゃない?

そういう人が増えてきたら、きっとこのクラスの雰囲気は良くなる。私はそう思います。この後の6時間目、明日以降の体育祭練習に今日考えたことをつなげてもらえたらと思います。

 

平成29年9月21日5限道徳 徳目:集団生活の向上

JRCのHR連絡会をやってみました。

愛の叱り

今日は道徳の時間に、叱られた時に謙虚に受け入れる大切さを考えてもらいました。叱ることの意味は、相手に成長して欲しい、よくなって欲しいという思いだという意見から更に発展させ、相手のことが好きだから叱るのだという結論までじっくり考えさせました。その時に話した最後の場面を今日は紹介します。

 

 

今日は叱ることについて扱いました。そして愛レベルの叱りは、相手のことが好きだから叱るという話をしました。愛と聞いたらどんなことを思い浮かべますか?まずは親子愛ですね。親が叱るのは、自分たちのことを愛してくれているからですよね。嫌われてもいい、私は好きだからっていう気持ちです。今日はイライラするから叱ってやろう、そんな気持ちは…そんな日もあるかもしれませんが、ありません。

そして、男女の愛ですね。あなたたちはきっとこれから愛することを経験していきます。でも相手に気に入られたいと思って何でも言うことを聞くのは、愛ではありません。大切なことは、自分の思いを、嫌われることを恐れずに伝えること。大好きだからこそ言うんだ、言ってくれるんだということがお互いに感じられる存在。それが愛する人なのだと思います。だから、叱られた時にはよく考えて、叱る時にも遠慮はしないで。そうすればきっと良い愛のかたちができるはずですよ。

 

平成29年9月7日 道徳の授業にて。

背番号発表(再掲)

内容が白紙でアップされていたので、もう一度初めから書きます。

 

レギュラーに選ばれた1年生と、レギュラーに選ばれなかった2年生を前に。

 

まず初めに、ごめんなさい。これは、選べなくてごめんなさいではなく、選ぶまでに成長させられなかった私の力不足に対するごめんなさいです。

私は中学校3年間、野球部でしたが、毎日ボール拾いばかりで、バットすら握らせてもらえませんでした。今でもあの監督を恨んでいます。だから、レギュラーになれない辛さは、誰よりもよく分かっています。

だから2年生を優先して出したい。そう思って今まで見てきました。でもこの間の試合での負け方を見て、このチームが一番良い雰囲気でやれるのは1年生の方だと考えました。

そりゃあんたたちを出したいよ。人一倍声を出して盛り上げようとしてくれる2年生は積極的に試合に出てもらいたい。個人で見ればそうなんだけど、全体になるとミスした時に暗くなったり引きずったりで、試合に出す覚悟が私になかったんです。だからごめんなさい。本当にごめん。

それからこの話を1年生にも聞いてもらっているのは、そんな悩みの中でもあなたたちを選んだということを分かって欲しいからです。きっと出るのが当たり前のメンバーにはこの思いは分かってもらえない。分かってもらえるように努力はするけれど、やっぱり分かりきってもらうのは難しいと思います。だから1年生のあなたたちには、分かって欲しかった。それだけです。

もちろんこれでメンバーは確定ではありません。キャプテンはレギュラーを固定するつもりだと思いますが、私はそうは思いません。チャンスがあれば誰でもと思っています。試合の直前まで全力でアピールしてください。

 

平成29年9月6日

授業とは、ライブである。

私が中学校に赴任してから、初めて言われた言葉、それは「先生の授業ってライブみたいですね。」だった。

国語の時間は、いつもワクワクして、時には盛り上がり、時にはしっとりと考えを深めていく、そんなイメージからなのだろう。

あれから4ヶ月。今日、衝撃的な出会いを果たした。

 

今日は5年経験者研修。大学時代の友人とも再開を果たすも、高等学校で研修をやってきた私には全てが新鮮だった。今回の課題のテーマが「読むこと」であった理由として学力学習状況調査が取り上げられた。学力学習状況調査とは、小学校6年生と中学校3年生を対象に実施しているもので、国語にはA(知識、基礎基本)、B(活用、応用)がある。この中で近年、B分野の、情報収集をしたり、根拠を基に答えを導き出す「読解力」が課題として挙がっているそうなのだ。ではこの力をどうつけていけばよいのか?そのヒントとなる講義、演習を受講できた。

 

衝撃を与えたその先生が初めに言った言葉、それがこの文章の最初に扱ったことと全く一緒のことだった。

「私は授業を、ライブだと思っています。全員が盛り上がれる授業を目指して色んな小道具を準備しているのです。」

そう言って、袋の中からピコピコハンマー、大仏のお面、馬の被り物などを取り出し紹介してくださった。なかなか面白そうな先生だなと思った。

その後の研究討議。同僚の先生方から、教科書以外に作品理解に絵本、心情理解に心情曲線、人間関係をマップに書き起こすなどの工夫が出され、なるほど!と驚きの連続であった。同時に、教科書を基に、話術で勝負していた私は恥ずかしくなってしまった。私も「お笑い」の要素を取り入れているが、そんなものは工夫にならないなと反省した。

その先生は次にこんな話をされた。

「子どもから《国語は答えがないからつまらない》という声を聞いたことがありますが、それを言わせず、国語にははっきりとした答えがあるよ!ということを教えなければならないのです。その教えも、先生の言葉で語ってしまったら、子どもからしたらこんなにつまらないことはないと思ってしまいます。だから、それを子どもに言わせて、つまらないと言う子たちに対して子どもから説得させることが必要なのですよ。」

国語は感覚ではなく、筋道立てて読む必要があることを、生徒から生徒に伝えさせる。こんなに難しく、こんなに理想的な形があるのかとまた衝撃を受けました。

更に、こんな話もありました。

「私の授業は、戦う話し合いをします。戦うからには勝たなければなりません。勝つためには、説得力が必要です。例えば、この物語のクライマックス(一番の盛り上がり)はどこ?という発問をします。これを全員に考えさせるために、4人のグループを作って、4人でそれぞれの説を戦わせます。できる子たちは雄弁に説得できますが、できない子たちはそれができません。そこで、できない子たちはこの子たちの説得から納得できるものを選んで自分の意見にしてもらいます。最終的には説を絞るために、違うと思うものを選んで少数派を潰していきます。これが戦いです。」

この話を聞いていると、少数派の子たちが自信をなくしてしまうのではないかと心配をしてしまう。でも、実はこの少数派が正しい答えであることも多々あり、子どもたちはそれも含めて楽しんでくれるとのこと。この戦う話し合いを聞いた時、元小学校校長の斎藤喜博先生の活動を思い出した。

例えば、「出口論争」である。国語の教科書の一文に「あきおさんとみよ子さんはやっと森の出口に来ました」とあり、この「森の出口」というのは一体どこにあるのかという発問がなされた。子どもたちの討論では、森とそうでないところの境目が出口だと解釈に落ちついた。しかしそれに対して斎藤は、「そんなところは出口ではない」と真っ向から否定して新たな説を持ち出して説得したという。これは私がやりたかった授業の1つとして、5年前からずっと思い続けてきた方法であったため、早速2学期から活用しようと考えた。

他にもたくさんの名言を残して先生は去っていかれた。その後も「話すこと」「聞くこと」の分野でも講義があったが、あの先生の衝撃に勝るものはなかった。さてあと2週間で何ができるのか。ひたすら自問自答の日々が続きそうである。