運動部について

今回読んだ本は『運動部活動の教育学入門 歴史とのダイアローグ』著:神谷拓 です。例によって、教頭先生の推薦図書です。

この著書では、部活動は必須クラブが形を変えたものという歴史的な背景と、部活動が目的とするものは何かが書かれていました。もともと、この活動は「自主的かつ主体的に取り組むものであり、全員が参加できるもの」とされていました。そのため、どれだけ強いかを確かめることに重きを置かず、中高生の全国大会も禁止されていました。しかし、海外での大会、特にオリンピックでの惨敗を機に、早くからのエリート養成が求められ、勝利至上主義を良しとする考えが広まってきたと言います。

昨今、中高生たちの活躍がテレビで頻繁に報道されていますが、それは幼い頃から全国の場で戦ってきた賜物であって、世界の場でも堂々と戦う姿を見ると、この勝利至上主義は全てが間違っているとは思いません。けれども、一般の中高生にあてはめるとどうでしょうか。1年生のうちから実力を認められて、腕を磨く生徒もいれば、せっかく部活動に入ったのに試合に出られず引退を迎える生徒もいるはずです。これではやる気も削がれるし、そもそもの「全員参加」が蔑ろになっています。ここが問題なのだと著者は言います。

私はこの本を読んで、やはり勝利至上主義に走らず、自分たちに足りない考え方は何か、力は何かをしっかり考えさせて自分たちで行動させる仕組み作りが必要だと感じました。特に私が今指導するソフトボールは、俺についてこい、言う通りにやれば上手くなると考えている指導者が多いように思います。だからこそ私は上からものを言うことなく(言おうと思っても言えませんが)、生徒たちが自分たちで決定できるよう、マネージャーのような立場で部を運営したいと考えます。

最後に、ある方からの一言です。「あなたはソフトボール『を』教えるの?ソフトボール『で』教えるの?」私がやりたいことは、どうやら後者のようです。

やる気はどこから来るのか

今日の話題は、選択理論です。人は必ず、基本的欲求を5種類もち、それらをバランスよく満たしたいと考えています。それは、①生存の欲求(食べたい、飲みたい、寝たい)②愛・所属の欲求(仲間の一員でありたい)③力(承認)の欲求(認められたい、人の役に立ちたい)④自由の欲求(自分のことは自分で決めたい)⑤楽しみの欲求(楽しみたい)です。

似たような考え方にマズロー欲求階層説があります。この説と異なる点は、欲求に段階はなく、人によってどの欲求を強く求めるかが違うということです。つまり、人のやる気はこの基本的欲求を満たそうとすることから生まれると言えます。

この理論を提唱したアメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士は、人を外側から変えることができず、自分を内側から動機づけられると考えました。そして自分のできることは、思考、行為、感情、生理反応を自らの上質世界へ導くことの大切さを説きました。簡単に言うと、自分の理想とする世界を想像し、そこに向かって考え、実行に移すことで、気持ちや体調が良くなるということです。

よく生徒から、やる気が出ませんという話を聞きますが、きっとこの基本的欲求のどれかが不足していて、しかも理想とする姿もはっきりしていないからではないかと分かりました。

彼らの欲求を把握し、理想をはっきりさせるサポートをするのが私たちの役割です。自分のおかげで生徒が上手くやれるようになった。そんな思い上がりがないよう生活していきたいものです。

 

参考文献『選択理論を学校に クオリティ・スクールの実現に向けて』柿谷正期 井上千代

中学生の将来

こんばんは。ようやく手に入れたおやすみ。早速ブログの更新に使っています。日曜日を大切にして、仕事に戻りたいと思います。

さて、この時期の先生の仕事と言えば、保護者会です。私の中学校では個人懇談というみたいですが、三者懇談の方がしっくり来ますね。この懇談は、将来の夢を基にどの高校へ進むべきかを相談する機会です。ですから、9教科の評定値や学力だけで高校を選ばないように様々な話をします。例えば、看護師になりたいのであれば、○○高校の専門科に進む、または◻︎◻︎高校で学力をつけて看護専門学校、または看護大学に進むなど。

ここで悩ましいことが、昨年まで高校で教鞭を執っていた立場として、彼らに合う進路が全く予測不能だということです。例えば保育士を目指して、保育系の学部を持つ系列校がある私立の女子校に進むとします。しかし、いざ系列大学へ進む時に、私の雰囲気に合っていないと分かれば他の大学へ進むことになるため、この高校へ通った意味が薄れてしまうという問題点があります。

もっと難しいのがゲームクリエイターです。彼らには公立高校、私立高校、専修学校(専門学校高等課程)への進学の可能性が出て来ます。どのルートを辿っても最終的には専修学校の○○専門学校専門課程へ進むことになるため、将来を考えたらどの高校に入るかを中学生に考えさせるのはとても難しいことだと気づきました。(大学と専門学校のダブルスクールの可能性もありますが。)

こうやって考えてみると、公立高校がそれぞれ特色を持っていたらもっと進路指導しやすいのに、通っている兄弟や近所の人の評判と学力層のみで特色を捉える傾向があるため、全く見えてきません。学校見学会で何とか保っているようですが、やはり私立高校の方が特色もはっきりしていて、特に学費面にこだわらない家庭は私立へ流れていくのだなと実感しました。この現状をどうする?この問題は、今年から人事交流を行なっている先生方にかかっています。はぁ、私か。

過半数を超える

どうしても気になったので話題にします。表題は誤用です。過半数は、もともと半数を過ぎる、つまり半数を超えた数のことを指します。そして、過半数という文字を見れば誰でも半分以上であることが分かる便利な言葉です。

ただ今回の都議選のように、ある政党が大勝した場合、単なる「過半数」ではその勢いを表しにくく、間違って「過半数を超える」が使われるようになったと言えます。

このように、便利な言葉で意味合いが広範囲に渡るものは、確実に誤用となり得るのだと分かります。他にもそんな言葉があれば、また紹介いたします。ではみなさん、ごきげんよう

自分のために生きる

異動して3ヶ月が経とうとしています。

離任式で話した「自分は何ものであり、何のために、何に向かって、何を学ぶべきか」の答えを探し求めて努力を続けてきましたが、生きることに疲れてしまいました。こんな書き方をすると、自殺するんじゃないかと心配されるかもしれませんが、そうではありません。

私は他人のために生きることが一番だと信じて生きてきました。そしてその考え方を同じくする恩師にも、同僚にも、後輩にも出会い、私の生き方そのものだと思ってきました。しかし、その生き方を続けることを今日諦めました。自分のために生きようと思いました。

自分のために生きるとは何なのか。自己中心的に生きることではなく、今現在を大切にすること。嫌だなと思いながら過ごすのではなく、見方を変えて少しでも前向きに過ごすこと。それが今考え付く中で一番良い答えです。それが具体的にどんなことを表すのか分かりません。でも今よりも前向きに楽しく生きられるような気がしています。

発表会に臨む前に

◯全体へ向けて

私は去年まで発表の指導をやってきました。その経験を生かして、発表会の前に少しだけ時間をもらって発表を聞く時に心がけてほしいことを話したいと思います。そのためにワークシートも用意しました。見てください。そこには2つ、心がけてほしいことを載せました。

1つ目は、発表会の雰囲気を作ってほしいということです。例えば、発表の最初と最後の拍手、笑ってほしい所で笑うこと、聞いてほしい真剣な話の時にうんうんとあいづちを打つことです。今こうやって話をしている時にもうんうんと頷いてくれている人いますよね。こういうのを見ると、あぁ話聞いてくれてるなって話す側の人は安心するのです。

そして、ちょっと顔をあげて。はい、こういう風に目が合うと、みんな話を聞いてくれてるなって伝わってきます。ぜひ発表する人のことを見てください。

2つ目は、発表する人が何を伝えたいと思って話しているかを考えながら話を聞くことです。最初から最後まで全てを聞こうとすると疲れてしまいます。この言葉いいな、この言葉初めて聞いたなってものはぜひ手元のワークシートにメモしてください。文で書く必要はありません。単語で構わないのでメモを取りながら聞くと発表を聞いていて新しい発見があるかもしれません。

ということで、雰囲気づくりと伝えたいことを考えながら話を聞く、ぜひ実践してください。

 

◯教室に戻ってから

プレゼンテーションにはいろんなパターンがありますが、うちのクラスの代表グループはしっかりとテーマに沿った発表ができていてとても良かったです。代表のみんなありがとうございました。

ワークシートがまだ途中の人が多いと思います。なぜ今回感想を書かせているかというと、自分の思いとともに記録を残すと、今日学んだことが頭に残りやすいからです。どんなことでも楽しいとか、嬉しいとか、感動したとか感情とともに覚えたことはなかなか忘れません。しっかりと今日学んだこと、感じたことをワークシートにじっくり書いてください。

 

部活動への思い

私は少年野球、中学校含め8年間野球をやって来ました。少年野球の時は、毎回試合に出してもらってひたすら野球のことばかり考えて過ごして、バッティングセンターにもたくさん通いました。

中学校に入り、顧問の先生から実力がなければレギュラーにはなれないと言われ1年生の時にはがむしゃらに頑張りましたが、自分よりもセンスがある同級生や後輩がたくさん居て、レギュラーはもちろん、試合に出るチャンスすらありませんでした。3年生になってもレギュラーのためのボール拾いの日々、ある時頑張りが認められてスコアラーとしてベンチに入ることができましたが、それ以外はベンチに入ることさえありませんでした。そして引退が決まった時、もう野球は2度とやるかと決意しました。

今、ソフトボールの顧問として立っているのは心の底からやりたいという気持ちではなく、子どもたちが嫌々ソフトをやらないように何とかしたいと思う気持ちからです。だから、私は実力よりも学年を優先させて試合に出したいと思います。ただ、チャンスを与えた時に必死さがない上級生や、逆にチャンスがない中でも必死に自分のやれることをやる下級生はどんどん試合に出してやりたいと思っています。

私自身不勉強で、不満に思われる方がたくさんいらっしゃると思います。何か気になることがあれば何でも教えてください。私の考えが絶対だとは思っていませんので。これが私の方針です。

 

表現はだいぶ変わっていますが…

平成29年5月28日 部活動懇談会にて